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ニュースリリース

2006/10/19

全自動複合加工用の内面研削盤「T-11JAG-3S」を新開発
~「第23回日本国際工作機械見本市」に2つの新商品を出展~

 トーヨーエイテック株式会社(本社 広島市南区、山本健一社長)は、来る11月1日から11月8日まで東京ビッグサイトで開催される「第23回日本国際工作機械見本市」に、内面研削盤「T-11JAG-3S」および立形プロファイル研削盤「T-182PG」の新商品2機種と、国内の展示会では初出展となるセンタレスタイプの立形内面研削盤「T-182S」の合計3機種を出展する。

  • CNC内面研削盤「T-11JAG-3S」

  •  新開発の「T-11JAG-3S」は、高機能普及型内面研削盤として定評のある「T-11JA」をベースに、ガントリローダとワーク反転装置、高周波ホイールヘッド4頭が搭載可能な自社開発のターレット(割出装置)を装備(出展機はホイールヘッド3頭仕様)。 内面や両端面などの複数面を専用の砥石で高精度に加工する複合加工機で、全自動無人連続運転が可能である。

     もう一方の新商品である「T-182PG」は、カムなどの非真円部を加工するプロファイル研削盤として開発した。荒加工と仕上げ加工それぞれの専用ホイールヘッドを搭載しており、従来のプロファイル研削盤と比較して大幅に加工能率を向上させている。さらに、主軸にビルトインサーボモータを、CNC装置に内面研削盤で定評のある高機能・対話型「TOYOMATIC-4000」を採用するなど、プロファイル精度±5μmの高精度加工を実現した。
      両機種ともに、11月の日本国際工作機械見本市を機に本格的な受注活動を開始する予定である。

  トーヨーエイテックは、今回の日本国際工作機械見本市で『Open the Grinding Future - 研削の未来を拓く - 』をテーマに掲げ、会場では出展機のほかに、内面研削盤の可能性を追求した将来の商品群の一例として同社の立形内面研削盤シリーズの全体像を紹介する。
 昨年より発売を開始した立形内面研削盤シリーズは、既にチャックタイプの小型機「T-181C」からセンタレスタイプの中型機「T-182S」、チャックタイプの大型機「T-183C」までラインナップがそろっている。会場では、来春発売予定のセンタレスタイプの大型内面研削盤をはじめ、現在開発中の超大型立形内面研削盤3機種(工作物最大外径2.5m)の情報も開示する予定である。

第23回 日本国際工作機械見本市への出展機一覧

出展機 新商品 内面研削盤 「T-11JAG-3S」
新商品 立形プロファイル研削盤 「T-182PG」
- 立形センタレス内面研削盤 「T-182S」

<新商品>CNC内面研削盤「T-11JAG-3S」

 「T-11JAG-3S」は、高機能普及型として好評を得ている「T-11JA」型内面研削盤をベースに、 複数面を高精度に仕上げる全自動複合加工機である。

  両端面など、2方向からの加工が必要な工作物でも1台の機械で対応できるように、ガントリローダとワーク反転装置を装備している。 これにより、工作物を表裏反転させる自動サイクルが可能となり、全自動で無人連続運転を実現。生産性を大幅に向上させた。

 最大4頭のホイールヘッドを搭載できる、専用のターレットを独自に開発した。「T-11JAG-3S」には、 90°ずつ割り出すターレット上に、大径内面用、小径内面用、端面用の高周波ホイールヘッドを3頭搭載している。 内面やテーパ面、端面など、複数面それぞれを最適なホイールヘッドと砥石との組合せで加工することにより、高精度を実現している。 また、NC主軸スイベル機構をオプションで用意しており、さらに高精度なテーパ加工が可能である。

<新商品>立形プロファイル研削盤 「T-182PG」

  •  「T-182PG」は高出力・高剛性のホイールヘッド2頭を搭載し、非真円部を高精度・高能率に加工する立形プロファイル研削盤である。

     「T-182PG」は、荒研削用に高出力・高剛性ホイールヘッドを、仕上げ研削用に高速・高剛性ホイールヘッドを装備。 それぞれ専用の砥石を組み合わせることで、荒研削で高能率加工を、仕上げ研削で高精度加工を実現した。さらに、 主軸であるC軸にはビルトインサーボモータを採用して応答性を高めたほか、 C軸のダイレクト制御と切込み軸兼形状創成軸であるX軸との高度な同期制御により、 プロファイル精度を高めている。また、X軸にリニアスケールを搭載したほか、コラム冷却や2重ベッド構造などの採用により、 精度安定性の向上を図っている。これらにより、プロファイル精度±5μmの高精度加工を実現した。

  • T-182PG

 CNC装置には、内面研削盤で定評のある「TOYOMATIC-4000」を立形プロファイル研削盤に初めて採用。 X軸の動きをシミュレーションする機能を新たに設定したほか、非真円形状の外形研削にも対応可能とした。

<新商品>立形センタレス内面研削盤 「T-182S」

  •  今年9月に開催されたシカゴショーで、その美しいデザインと立形センタレスタイプの機能が好評を博した「T-182S」を、 日本国際工作機械見本市でも展示する。

     「T-182S」は日本初の立形センタレス内面研削盤で、外径240mmまでの中型ベアリングの加工に適した機械。 従来の横形の内面研削盤と比較して機械の間口が半分以下であり、生産ラインの短縮化が可能になる。

  • T-182S