生産
オイルポンプ 生産
加工ラインはロボット搬送による自動化
各種のオイルポンプを生産しております。"SKYACTIV-DRIVE"搭載車のATミッション用オイルポンプは、当社の東広島工場で全数生産しています。"SKYACTIV TECHNOLOGY"が世間に認められ、販売台数が好調に伸びている為、ラインの生産能力を高めています。生産能力を上げるのに最も厳しかった課題は、メイン加工ラインの搬送の自動化でした。限られたスペースにオペレータ、加工機、搬送装置を共存させ安全を確立した上で、能力アップを達成しました。
本搬送システム最大の特徴は、同工程内の設備1台が刃物交換等で停止しても、その他の機械は稼動し続けることができることです。(具体的には、オペレータが設備にアプローチする際には、搬送装置と干渉するエリアに侵入しなければなりません。その時には任意の対象設備で個別に搬送装置と完全に縁を切る安全装置を採用しました。)
また、業界最高クラスの走行速度を有するロボットも生産能力向上に貢献しています。
今後も生産能力向上と省力化を進めて行きます。
オイルポンプ生産ラインは、主にハウジング・カバー部品の加工工程と組立工程に分けられます。この2つの工程を直結し、更に各工程を2ライン化することで、異種ワークを効率良く、同時に生産しています。
加工工程では、ロボット搬送(自動化)による省人化、省段替えライン(製品の種類に応じて、プログラムを変更するだけで段替えが可能)を進めています。また、当社の工作機械事業で開発したマシニングセンタや偏心加工機を用いることで、高能率な穴空け加工や高精度が求められるポンプ室の最終仕上加工を行っています。
このように、当社内製機と加工技術を本ラインに適用することで、高品質を達成し、生産能力を高めています。また、タイでの現地生産を展開する子会社の設立し、グローバル化に大きく貢献しています。
フューエルレール生産
多品種対応の混流生産ライン
フューエルレール生産ラインでは、国内ガソリン車"SKYACTIV- G"向けの燃料パイプを全数生産しています。
フューエルレール生産ラインは、その機能上、気密性が要求される為、各構成部品を溶接・ロウ付けに接合させ、気密試験をおこない出荷しています。
同一工場内で加工と組立を行うことにより、物流コストの低減、部品の適正な在庫管理を進めています。
フューエルレールは燃料系の部品であり、コンタミ規格が厳しく、独自に開発したエアー洗浄機を用いて厳しい検査基準をクリアしています。また、"スカイアクティブエンジン"はガソリンを高圧にして供給していますので、高圧に耐え得ることが必要です。弊社ではロウ付け炉を用いて、高品質な商品を安定して供給しております。