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低温TiC-X トーヨー・低温タイシーエックスコーティング

1.5GPa超ハイテン材など、過酷なプレス成型条件において長寿命化を実現

低温TiC-Xは、当社製アークイオンプレーティング式PVD炉(TF-778N)を利用して開発したTiC(チタンカーバイト)系のコーティングで、プレス金型を中心に広く適用されている当社の「低温TiC」の膜構造を最適化。超ハイテン材をはじめとする高負荷プレス条件下の使用に耐え、金型寿命の向上を実現します。

お客様により安心してお使いいただくために、開発にあたっては、量産の条件を想定した寿命性能の検証を行っています。被加工材に1.5GPa材を用い、最大面圧900MPaの高負荷の条件で連続プレス加工を実施しました。この結果、32万ショットに相当するプレス加工において破壊(クラックや剥離)が無く、さらに耐摩耗性においてはコーティングの摩耗深さ1μmあたりのショット数を換算すると56万ショット相当となり、十分な寿命性能を持つことを確認しています。

  • 特長

  • 低温TiC-Xは極めて硬い皮膜です。(42GPa(ビッカース換算 Hv4000))

  • 従来の低温TiCに比べ、膜厚が約2倍。

  • 硬さと低摩擦により、耐摩耗性が極めて高い。

  • 高強度の皮膜で耐剥離性が高い。

  • 500℃以下の低温処理のため形状や精度が維持できる。

  • 用途例

  • 超ハイテン材用プレス金型

  • 高負荷プレス金型

  • 高負荷冷間鍛造金型・工具

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