ニュースリリース
2022/10/20
新型の外径研削盤「TOG-15S」を開発
- JIMTOF2022に、「理想のものづくりへの飽くなき挑戦」をテーマとした新商品や新たな提案 -
トーヨーエイテック株式会社(本社:広島市南区、社長:早野祐一)は、小型の外径研削盤「TOG-15S」を新たに開発し、来る11月8日(火)から4年ぶりに東京ビッグサイトでリアル開催される「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」に出展します。
今回の展示会では「理想のものづくりへの飽くなき挑戦」をテーマに掲げ、TOG-15Sに加え、小型の横形内面研削盤を進化させた「THG-10CA」の新商品を展示するほか、歯車研削盤と複合研削盤とをロボットで連結した、高精度で無人化を実現する歯車研削ラインを提案します。また、最新のIoT(モノのインターネット)ソリューションもあわせて展示します。
【TOG-15S】
新開発のTOG-15Sはシューセンタレスタイプの小型外径研削盤です。定評のあるT-235CNCの後継機として、従来と同等のコンパクトなサイズでありながら、最大加工外径をΦ150mm(従来Φ90mm)へと大幅に拡大。新たにZ軸を搭載した新設計の高剛性クロスフィードを採用するなど、高精度・高能率加工を実現しています。
機械の据付寸法は、間口が2,400mm、奥行が2,050mmです。X軸にはリニアモーターを搭載した上で、Z軸とともにフルクローズド制御を採用しました。砥石軸には高剛性・高出力のビルトインモーターを搭載したほか、主軸の高速化(最大回転速度4,000min-1)を実現。また、熱変位対応として、新たに主軸の冷却やドレスコラムの冷却を追加するなど、高精度で高能率加工が可能となっています。さらに、NC化やリニアモーター等による非削時間の短縮に加え、ワークを着脱するローダーや主軸のスイベル機構を新たにNC化するなど、ワーク変更時(段取り替時)に発生する調整時間の削減が可能です。
TOG-15Sはベアリング類の外径研削に適しており、特にベアリングの内輪・外径や外輪・外径の量産加工に最適です。今回、最大加工外径をΦ150mmに拡大したことにより、同社のシューセンタレスタイプの小型内面研削盤「THG-15S」(最大加工内径Φ150mm)と同一加工レンジとなり、ベアリングの研削ラインを容易に構築することができます。
【THG-10CA】
THG-10CAは、チャックタイプの横形内面研削盤で、量産用全自動加工機として定評のある「THG-10C」を、さらに進化させたモデルです。
機械の据付寸法は、間口が2,490mm、奥行が2,060mmと従来機と同様コンパクトとし、フラットなカバーデザインを採用したことにより全体的にシンプルな外観としました。新たに主軸の冷却やドレスベースの冷却を追加したほか、X軸、Z軸ともにフルクローズド制御を採用。これにより、加工精度のさらなる向上を実現しています。さらに、最大回転速度3,000min-1の主軸を標準装備することで、より高能率加工が可能になりました。
今回のTHG-10CAでは、段取り替時間を短縮するために搬送装置を刷新しました。コンベア搬送パレットとワーク旋回機構を統合した高速1個送り方式を採用。ワーク変更時の段取り替部品点数を削減することで、変種・変量生産にもフレキシブルに対応できます。
【高精度で無人化を実現する歯車研削ラインの提案】
歯車研削盤と内面研削盤(複合研削盤を含む)を商品ラインナップとして揃えている同社は、理想の歯車研削ラインを実機で展示します。
歯面を加工する歯車研削盤「TGG-26-2W」(最大加工外径Φ260mm)と、内径・端面を加工する立形複合研削盤「TVG-20C-2S」(最大加工内径Φ200mm)を並べ、その間にワークの着脱等を行うロボットを設置しています。まず、TVG-20C-2Sで歯車の内径研削と端面研削のワンチャック加工を行い、TGG-26-2Wでそれらの加工面を基準に歯面研削することで、高精度な歯形、歯筋形状が実現できます。
ロボットは、TVG-20C-2Sへのワーク装着・取外し、加工後のエアーブロー、ワーク反転、TGG-26-2Wへのワーク装着・取外し、加工後のエアーブローなど多くの役割を担っており、研削工程の無人化を実現します。
【IoT技術】
最新式のCNC装置「TOYOMATIC」とIoT技術を駆使した「ToyoMachineConnect」を中心に、工場の無人化・省人化ニーズに対応するソリューションを、JIMTOF会場で提案する予定です。
参考
TOG-15S |
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■主な出展機仕様 |
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据付寸法(間口×奥行×高さ) |
: 2,400×2,050×2,000mm |
研削可能なワーク最大外径 |
: Φ150mm |
研削可能なワーク最大幅 |
: 50mm |
THG-10CA |
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■主な出展機仕様 |
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据付寸法(間口×奥行×高さ) |
: 2,490×2,060×1,750mm |
取付可能なワーク最大外径 |
: Φ200mm |
研削可能なワーク最大内径 |
: Φ100mm |
取付可能なワーク最大幅 |
: 80mm |
歯車研削ライン/TGG-26-2W(左) TVG-20C-2S(右)
TGG-26-2W |
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■主な出展機仕様 |
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据付寸法(間口×奥行×高さ) |
: 2,440×2,050×2,800mm |
研削可能なワーク最大外径 |
: Φ260mm |
取付可能なワーク最大幅 |
: 50mm |
TVG-20C-2S |
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■主な出展機仕様 |
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据付寸法(間口×奥行×高さ) |
: 1,330×2,470×2,300mm |
取付可能なワーク最大外径 |
: Φ320mm |
研削可能なワーク最大内径 |
: Φ200mm |
研削可能なワーク最大幅 |
: 150mm |