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ニュースリリース

2018/10/18

センタレスタイプの横形内面研削盤「THG-15S」を開発
― 「第28回日本国際工作機械見本市」に、3台の研削盤とIoT技術を出展 ―

トーヨーエイテック株式会社(本社:広島市南区、社長:市田雅彦)は、小型の立形内面研削盤「TVG-15CA」を新たに開発し、来る11月1日から東京ビッグサイトで開催される「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」に出展します。同展示会では「The Next Grinding Solution ~限りない精度へのこだわり~」をテーマに掲げ、TVG-15CAのほか、シューセンタレスタイプの横形内面研削盤「THG-15S」、汎用タイプの横形内面研削盤「T-11JB」の合計3台を展示。すべての機械にロボットを搭載したほか、ATC(オートツールチェンジャー)や新開発の治具自動交換装置(クイックチェンジ機構)などを組み合わせることにより、無人化・省人化への具体的な提案を行います。また、最新のIoT(モノのインターネット)技術もあわせて展示します。

  • 【TVG-15CA】

     新開発のTVG-15CAはチャックタイプの立形内面研削盤「TVG-15C」の後継機として、TVG-15Cの好評点は踏襲しつつ、さらに進化させたモデルです。

     機械の間口を1,000mm(従来は1,060mm)に抑え、ライン化対応を容易にしました。その上で、ベッドとコラムの一体構造を踏襲しながら、Z軸のガイドスパンを拡大させるなど機械剛性をさらに高めており、機械の基本性能を向上させています。また、オイルパンやリニアスケールなどを採用して熱の影響を受けにくくしたほか、ワークを回転させる主軸を高速化(最大回転速度2,000min-1)して加工能率を高めるなど、高精度で高生産性を実現しています。

     出展機には、量産部品(大量生産)の無人生産を可能とするロボットとATCをオプションとして搭載しています。ロボットはワーク着脱用ハンドとATC用ハンドを備えており、用途に応じてロボットがハンドを自動交換します。TVG-15シリーズでATCを搭載したのは今回が初めてです。

    【THG-15S】

     高精度・高能率で定評のあるシューセンタレスタイプの横形内面研削盤THG-15Sに、段取り替えの多い小ロット生産でも無人化が可能な自動化オプションを搭載しました。

     シューセンタレスタイプ機の場合、ワークを変更する際には主軸回りの治具(シューアッシー、ノーズピース)や砥石の交換、シューターの調整など、段取り替え作業が発生します。主軸回りの治具を簡単に組み替えられるクイックチェンジ機構を新たに開発し、装備しました。この機構を採用した治具を、機内に搭載したロボットで組み替えることで、ワークごとの治具を自動交換できるようにしています。また、作業者による調整が必要なシューターの代わりに汎用性の高いロボットを採用しているため、多種類のワークでも着脱と搬送が可能です。さらに、同社の横形内面研削盤では初のATCを搭載することで、多種類のワークでも無人化対応が可能となりました。

     これらの装備により人による段取り替え作業が省け、機械を停止させることなしに作業を進められるため、段取り替え時間の大幅な短縮も図れます。

    【T-11JB】

     汎用機として定評のある横形内面研削盤「T-11JB」に、新たなオプションとして自動スイベル機構とタッチプローブによる計測システムを搭載しました。これにより、ワーク内面のストレート加工に加えテーパー加工も高精度加工が可能となりました。あわせて、ロボットを機械本体上部へ設置しています。主軸をスイベルさせた時でも容易にワークを着脱でき、全自動加工にも対応するため、省人化を図ることができます。

    【IoT技術】

     最新式のCNC装置「TOYOMATIC 4000と5000i」とIoT技術を活用したソリューションを提案します。機械(CNC装置)をインターネット回線でつなぎ、遠隔地にある機械をリアルタイム診断する「リモートモニター」機能をはじめ、工場内の機械をネットワーク接続し、稼働状況の監視だけでなく、生産性・研削品質が分析できる「TOYOマシンコネクト」など、コネクテッドインダストリーズに向けたソリューションをJIMTOF会場で実演する予定です。