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ニュースリリース

2016/10/19

シューセンタレスタイプの小型立形複合研削盤「TVG-20S」を開発
- 内・外径をワンチャックで加工できる新開発のシューオフセット自動切替装置を搭載 -

トーヨーエイテック株式会社(本社:広島市南区、社長:成沢信彦)は、主軸移動方式を採用した立形複合研削盤TVGシリーズの追加ラインナップとして、チャックタイプの小型立形複合研削盤TVG-20Cをベースに、新たにシューセンタレスタイプの「TVG-20S」を開発し、このたび本格的に販売を開始しました。

同機はベアリングなどの小径・薄肉工作物の加工に適した、2シュー&マグネットチャックを装備した研削盤です。コンパクトなサイズでありながら、オートツールチェンジャー(ATC)、ターレット装置、内・外径研削が可能なシューオフセット自動切替装置(特許取得済)など豊富なオプションを用意し、ワンチャックでの内・外径複合加工だけでなく、大量生産、多種少量生産などの変種変量生産を実現しています。

  • 今回開発したTVG-20Sは、外径φ170 mm、内径φ162 mmまでの円筒形工作物をシューセンタレスで研削する小型立形複合研削盤です。切込軸(X軸)とテーブル軸(Z軸)とを独立させX軸上に主軸を配置するユニークな主軸移動方式を踏襲することで、加工負荷によるZ軸のねじれを低減すると同時に、低重心・高剛性による高精度加工を実現しています。

    小径・薄肉の円筒形工作物の場合、マグネットチャックの吸着力だけでは加工時の保持力が不足するため、2シュー&マグネットチャックを使ったシューセンタレス加工が必要となります。シューの適切な位置は、内径面と外径面の加工ではそれぞれ異なるため、加工面を変更する際にはシューの組替えが必要です。同社ではシューを組み替えることなく、自動でシューを適切な位置に移動させるシューオフセット自動切替装置を開発しました。ターレット装置(内径用と外径用の2つのホイールヘッドを搭載)やATC(6本)を組み合わせれば、1台の機械で段取り替えすることなく内・外径面の複合加工を行うことが可能となり、試作や多種少量生産用設備として活用できます。また、ロボットと組み合わせれば無人化ラインの構築が可能で、量産ライン用の設備としても活用できます。お客様のニーズや生産形態に合わせ、最適な仕様の機械を提供することが可能です。

    TVG-20Sの発売にあわせ、TVGシリーズの中型機にもシューセンタレスタイプの機種(TVG-35S)をラインナップしました。主軸移動方式のTVGシリーズにもシューセンタレスタイプを追加することで、同シリーズのバリエーションをさらに充実させました。

尚、11月17日(木)から東京ビッグサイトで開催される第28回 日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)に、同機も出展する予定です。

TVG-20Sの基本仕様

据付寸法(間口×奥行×高さ):

1,300×2,450×2,600mm

※ATC搭載時 1,600×2,450×2,600mm

研削できる工作物の最大外径:

φ170 mm

研削できる工作物の最大内径:

φ162 mm

研削できる工作物の最大幅:

150 mm