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ニュースリリース

2006/2/23

日本初、内面研削盤の生産累計10,000台を達成
~本日、10,000台目の機械の出荷を祝う記念式典を開催~

 トーヨーエイテック株式会社(本社 広島市南区、山本健一社長)は、同社の主力商品である内面研削盤が生産累計10,000台を達成し、本日、10,000台目の機械を出荷する記念式典を開催した。内面研削盤の生産累計10,000台達成は日本初のことである。 記念式典にはマツダ株式会社の井巻社長や10,000台目の出荷先であるNTN株式会社の鈴木社長をはじめ、取引先関係者などが出席し、10,000台達成の快挙を祝った。

 トーヨーエイテックが内面研削盤の生産・販売を開始したのは1940年(昭和15年)のことで、日本では初めて。以来66年間、半世紀を超える長期間にわたり内面研削盤を開発・生産し、10,000台達成となったもの。1941年(昭和16年)には、わが国初の国産実用内面研削盤として高く評価され、その後の内面研削盤のルーツとなる「T -72型内面研削盤」を完成させた。このT-72型は1945年(昭和20年)までに累計で550台を生産するなど、同社が内面研削盤の国内トップメーカーとしての地位を確立する礎ともなった。 今日では「内研(内面研削盤)のTOYO」として、ベアリング、自動車、家電など、さまざまな産業分野からの需要に応え、高精度・高能率な機械を世に送り出している。さらに昨年より、従来の横形内面研削盤に加えて、新たに立形内面研削盤を商品化し、小型から大型の立形内面研削盤を市場に導入するなど、内面研削盤の国内トップメーカーとして幅広い商品バリエーションを揃えている。

 記念すべき10,000台目となった機械は、「T -117N型内面研削盤」である。T-117型内面研削盤は、センタレス(芯なし)タイプの内面研削盤としてベストセラーであった「T-118型」を、1973年(昭和48年)にモデルチェンジしたもの。その後、T-117A型、T-117B型、T-117CNC型、T-117N型へと改良を加え、累計で250台以上生産されている。現在のT-117N型は2軸制御・マグネット2シュー支持のセンタレスタイプとして、既に50台近くがベアリングメーカーへ納入されている。この度の記念機はNTN磐田製作所へ納入され、ニードルベアリングの加工用として稼動する予定である。

 トーヨーエイテックが工作機械の製造を始めたのは1929年(昭和4年)のこと。当時、東洋工業(現マツダ)の工作機械部門として、社内用のバイト研削盤を製造したのが最初である。以来、内面研削盤をはじめ、ホーニング盤、ボアフィニッシャー、専用機、超仕上盤、マルチワイヤソーなど、さまざまな商品を生産・販売している。1989年にはマツダから分社・独立し、工作機械事業を中心に、自動車部品事業、表面処理事業の3つの事業を展開している。