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2004/3/18 変速機用オイルポンプの生産累計が900万台を達成
-マツダ向け増産ラインも稼働開始-


 トーヨーエイテック株式会社(広島市 南区、社長 山本健一)は、3月13日に変速機用オイルポンプの生産累計が900万台を達成した。生産累計900万台は、同社がオイルポンプの生産を開始して以来、19年1カ月での達成である。900万台目のオイルポンプは、現在マツダの主力AT(自動変速機)であるFN型AT用のオイルポンプ。本日、山本社長をはじめ役員や自動車部品事業に従事する社員が出席し、900万台達成を祝う記念式典が開催された。
 
  トーヨーエイテックがオイルポンプの生産を開始したのは1985年2月のこと。工作機械で培ってきた油圧技術や生産技術などを活かして、マツダ向けのAT用オイルポンプ(ベーンポンプ式)を開発したのが始まりである。1989年には、コスト低減と燃費向上を図るため新たにギヤポンプ式のオイルポンプを開発し、生産を開始。さらに、2002年8月には自動車用変速機の専門メーカーであるジヤトコへもオイルポンプの供給を開始し、自動車部品事業の拡大を図った。ジヤトコヘはCVT(無段変速機)用として、小型FF車と大型FF車に搭載する2種類のオイルポンプを供給している。
 現在、同社では年間50万台以上のオイルポンプを生産しており、性能や信頼性、コストなどの面で高い評価を得ている。

 また、900万台達成と合わせて、マツダ向けFN用オイルポンプの増産ラインが完成し、本格的な操業を開始した。FN用オイルポンプは1998年4月より量産を開始し、これまでに170万台以上を生産している。このオイルポンプはマツダ車のアテンザ、アクセラ、デミオに搭載されるなど生産台数が拡大しており、既存の1ラインだけでは生産能力が不足していたため新たに1ライン増設したもの。これによりFN用オイルポンプの生産能力(2直・定時操業時の生産能力)は、現在の月産1万8千台から月産3万8千台へと倍増する。
 この度の生産ライン増設により、同社のオイルポンプ生産ラインはマツダ向けAT用が3ライン、ジヤトコ向けCVT用が2ラインの5ライン体制となり、生産能力も国内有数の規模となる。